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ここにいる感覚を噛み締めて、ここでしかできないことをどんどん推し進めていく一方で、帰る(ったときの)イメージを持ちながら過ごしている。着陸前の飛行機みたいにバランスを取りながら。

こんな時間の過ごし方は人生で後にも先にもないだろうと思う。どこまで没頭しても私を止める人は誰もいない、今。
ケルンで内田光子さんを聴きました。「演奏とは人生を語ること」確か著名な演奏家の言葉ですが、やはりそれはでき得るのだと思い知らされました。特に後半の、ベートーヴェン晩年の作品"ディアベリのワルツによる33の変奏曲"は曲の素晴らしさは勿論、演奏も極まっていて心から感動しました。的確な表現で作品の正確な情報を聴き手に与えてくれる一方で、非常に感情的な表現を併せ持っている。その両面を絶妙なバランスで常に維持しながらの演奏は、ベートーヴェンと内田光子、つまり作曲家と演奏家両方の存在を実に高いレヴェルで対等に感じ取ることのできるものでした。

ヨーロッパを拠点として活躍を続けるMitsuko Uchidaをヨーロッパの地で聴くことは、兼ねてからのファンである私にとってはとても嬉しく貴重な経験になりました。サイン会に並ぼうかと思ったけど好きすぎて緊張するのでやめておきました。これからも機会があれば聴き続けたいです。

Franz Schubert
Sonate für Klavier G-Dur op. 78 D 894 (1826)

Ludwig van Beethoven
33 Veränderungen C-Dur über einen Walzer von Anton Diabelli op. 120 (1819/23)
für Klavier "Diabelli-Variationen"